バケモノの子のクジラには意味がある?小説の白鯨と物語の関係性は?
2018年7月27日に金曜ロードショーで映画『バケモノの子』が放送されます。
この作品は、細田守監督の話題作で2015年に公開されました。
バケモノたちの世界にある都市・渋天街を舞台に親子の絆が多く描かれているのが印象的でしたね。
今回は、映画『バケモノの子』に登場したクジラについて深堀して見ました!!
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映画『バケモノの子』の作品情報
『原題』 The Boy and The Beast
『劇場公開日』 2015年7月11日
『製作年』 2015年
『製作国』 日本
『配給』 東宝
『製作会社』 スタジオ地図
『監督』 細田守
あらすじ
多々良と百秋坊が「人間界(渋谷)に生きる少年(蓮またの名を九太)とバケモノ界(渋天街)に生きるバケモノ(熊獣人の熊徹)」の人生を語る物語。
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クジラには意味があるの?
これはかなり意味があると思います!!
その理由に映画『バケモノの子』には数多くのクジラというキーワードが登場します。
・小説の白鯨。
・一郎彦はラストにクジラになる!!
・一郎彦は『鯨』という漢字が読めた。
これらについて個人的な意見を交えて考えていきたいと思います。
小説・白鯨と物語の関係性は何?
九太が図書館で手に取り、勉強への興味を抱くきっかけとなった小説『白鯨』。
映画『バケモノの子』に関係があるのか調べて見ました。
まず、はじめに気になったのが映画には小説『白クジラ』という本が登場しています。
この本は、九太が子供の時に読んでいた本ですね!!
ということは、九太にとって小説『白クジラ』は思い出の本になります。
そして、もう一つ楓と出会うきっかけになる本でもありますね。
九太が図書館に行った時に出会った、小説『白鯨』。
しかし、『鯨』という漢字が読めず、女の子に聞きますね。
その女の子こそ、楓です!!
では、一体小説『白鯨』はどんなあらすじなのでしょうか?
あらすじ
船乗りのイシュメールは捕鯨船ピークォード号に乗り込みました。そこで出会ったのは片脚を失った船長エイハブ。エイハブ船長は、自分の片脚を奪った巨大なマッコウクジラ“モビー・ディック”への復讐にとらわれていました。様々な人種で構成された船乗りたちの冒険を、途方もないスケールで描き出した傑作海洋巨編です。
この小説はクライマックスのバトルシーンを暗示させていると言われています。
ちなみに小説『白鯨』には原作があるみたいなので気になる方はこちらをご覧ください!!
ラストに一郎彦はクジラになる!!
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大きな闇に飲み込まれてしまった『一郎彦』。
そして、ついには大きなクジラになってしましました。
どうしてクジラになったのと思われた方も多いと思います。
実はこれにはいろんな伏線が隠されていました。
これは楓と九太の小説『白鯨』についての会話です!!
楓「主人公は自分の片足を奪った憎い鯨に復讐しようとしている。でも実は主人公は自分自身と戦っているんじゃないかな。」
九太「自分自身と?」
楓「つまり、クジラは自分を映す鏡で・・・。」
九太「鏡?」
どうやら、鯨は自分自身を映し出す鏡であり、ラストに登場したクジラは『一郎彦』の心の中の闇ではないかと言われています。
ではどうしてクジラだったのでしょうか?
これに関しては知恵袋にいい回答があったので引用させていただきます!!
映画のパンフレットのプロダクションノートの記事を読み解けば大体の答えが出るのですが
九太(蓮)は闇に囚われた一郎彦と戦うとしか最初は作画指示がなかったそうで
作画が出来上がっていくうちに元々脚本としては存在していた九太(蓮)が
興味を持つ『白鯨』をベースにする事にしたのが劇中一郎彦が大きな鯨の幻影になった理由なのだそうです。
確かに鯨であれば存在感と圧倒的な力を見せつけるには持って来いな素材ですし
本来なら渋谷の道路を鯨が堂々と泳ぐ感じで表現されるはずでしたが
それでは『闇の恐怖』が表現されないと言う事で海中を泳ぐ表現(道路の中に潜っている)に変えたそうです。
最後に少し気になったことがありました!!
それは、ほとんどのバケモノが漢字を読むことができないのに。一郎彦が難しい漢字の『鯨』を読めたわけです。
一郎彦が漢字の『鯨』を読めたわけ?
これに関しては、『一郎彦』はかなり優秀だったため、特別な学習を受けていたのかもしれないですね。
そのため、『一郎彦』は人間界の少年とほぼ変わらないぐらいの知識を持っていたから読めたのではないでしょうか!!
まとめ
・クジラは物語に大きな関係がある。
・小説・白クジラは思い出の本。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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→バケモノの子で一郎彦が闇に落ちた理由は何?その後はどうなる?
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